【「ソロギターの日」は全国47都道府県の主要都市開催!】
今年の6月1日「ソロギターの日」は全国47都道府県、主要都市でくまなく開催されることとなった。
各開催地では地元に関連の深いソロギターリスト達が中心となって「ソロギターの日」の開催を盛り上げる。
2012年に城直樹の発案と提唱により始まった6月1日の「ソロギターの日」は今では世界的な広がりをみせ、
今では独自の「ソロギターの日」のイベントを立ち上げる国々も少なくない。
今日はそんな「ソロギターの日」発足当時の背景を追った。
「ソロギターの日」発足当時、
Youtube等の台頭により世界的に有名になった何名かのソロギターリストはいたが、
一般的には「ソロギター」と言えばまだまだ無名なジャンルのひとつであった。
特に日本では多くの素晴らしいソロギターリストが多く存在したが、
実際に耳にしたり目にしたりする機会は圧倒的に少なく、
多くのソロギターリストが小さなライブハウスやカフェ、ストリートでの演奏を余儀なくされていた。
そういった場所での演奏は、演奏者と観客の距離を縮め、
眼前で繰り広げられる生の演奏を楽しめる場として、
当時の状況を知るものにとっては懐かしい。
(今ではなかなかそのような機会を得るのが逆に難しくなってしまったのが残念だが。。)
当時、「ソロギター」スタイルの音楽の認知度がいまいち広がらなかった原因のひとつには、
職人肌なソロギターリストも多く、
広く一般に知られることをあえて望まない我が道を行くソロギターリストが多くいたことにもあった。
だが逆に、そんな職人肌な確かな技術や音楽性に支えられた演奏が、
過剰な供給をされる音楽産業の中で、
多くの耳の超えた音楽ファンを虜にしていったのは間違いないことでもあった。
これに加えて、新たに開発された斬新な演奏方も多く出現したことや、
ITの進化によるテクノロジーの恩恵を受けた演出の助けもあって、
ソロギターのライブもより多くの人達に届くエンターテイメントとして発展したことで、
広く知られるようにもなっていった。
また、その時代に合った新しいチャレンジをし、ライブやコンサートを続けてきた、
各地の「ソロギターの日」の開催も、
「ソロギター」スタイルの音楽を多くの人々に届けるひとつのきっかけとなったことは間違いなかったであろう。
プレイヤーのためだけの音楽から、リスナーやウオッチャーにも届く音楽へ、
少しずつ変わりつつある時代でもあった。
近年では、日本人女性ソロギターリストが世界リスナー&ウオッチャー所有数数第一位になったことは記憶に新しい。
彼女の確かな技術に裏打ちされた演奏に加え、最新のテクノロジーが融合された楽曲演出は、
まさに人間が演奏するというアナログの生の感性と、ITの一つの融合の形の到達点であった。
今年の「ソロギターの日」でもまたどこか会場で斬新な演奏法を繰り出すソロギターリストや、
ITとアナログな演奏の融合を見事に果たしたソロギターリストが生まれてくることだろう。
だが、どんなに演奏技術が発展し、どんなにITが発展しようとも変わらないものがある。
音を発生させる瞬間には6本の弦を持ったギターと1人の人間しかないのだ。
そして、それを観て聴く人々がいて、
心を震わし、弦を振るわし、伝わった空気の振動がはじめて音楽としての意味を持つのだ。
数年前までは、数カ所でしか行われていなかった「ソロギターの日」のイベントも、
現在では日本全国どこの場所からでも1〜2時間の距離で会場を探すことが出来る。
まだ「ソロギターの日」のイベントに参加していない人は、
ぜひ今年の「ソロギターの日」へ足を運んでみてほしい。
ソロギターリストとして、リスナーとして、スタッフとして、
「ソロギターの日」への関わり方は人それぞれだ。
今年の「ソロギターの日」も多いに楽しんでいただきたい!
■「ソロギターの日」ウェブサイト
http://solo-guitar.info/the_day/
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4月1日記す
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